東レ、IPF向け「核酸医薬品」米で臨床試験開始
東レは19日、特発性肺線維症(Idiopathic Pulmonary Fibrosis=IPF)を対象にボナック(本社:福岡県久留米市、林宏剛社長)と共同開発した核酸医薬品「TRK-250」(開発コード)について、米国FDAからIPF患者を対象とした米国での第1相臨床試験の実施許可を取得したと発表した。

IPFは、不可逆的に肺の線維化が進行し、予測できない多様な臨床経過をたどる予後不良の疾患。医療現場では治療選択肢の幅を広げるためにも、新たな作用機序を有する新薬の開発が求められている。
東レはこれまでに、バイオ医薬品のフエロン、低分子医薬品のドルナーやレミッチを上市してきたが、さらにボナックと抗体医薬品の開発に取り組み、臨床試験にこぎつけた。

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