2004年09月07日
中国「西気東輸」天然ガスパイプライン 全線開通へ
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 中国西部の天然ガスを東部に運ぶパイプライン建設事業「西気東輸」(せいきとうゆ・西部の天然ガスを東部に輸送する)プロジェクトは1日、起点となる新疆ウイグル自治区・塔里木(タリム)地方の輪南ステーションでパイプラインへのガス送出に成功した。

 パイプラインはタクラマカン砂漠、ゴビ灘を通り、広大な無人地域から河西走廊に抜けた後、祁連山脈に沿って黄河流域へと南下、陜西靖辺ステーションに到り、すでに商業運転を始めている東線へ中継される予定。これにより、東西全線が開通する。

 「西気東輸」プロジェクトは、極端に石炭使用の多い中国の現状に照らし、良質エネルギーといわれる天然ガスを積極的に使用していくため、あるいはこうしたインフラ工事を通して西部地域に資金投下を行うため(西部大開発の一環として)、さらに将来予想される沿岸経済発展地域のエネルギー不足を解消するための、21世紀中国の最大プロジェクトの1つである。

 このプロジェクトには大きく分けて3つから構成されている。1つは西部地域の天然ガス資源の調査・開発、もう1つは、新彊から上海まで、中国を横断するガスパイプラインの敷設、さらにもう1つは沿岸経済発展地域における天然ガス使用に関連する施設の建設である。ガスパイプラインは、新彊のタリム盆地から甘粛、寧夏、陝西、山西、河南、安徽、江蘇、浙江、上海と続き、総延長4000キロに及ぶ。

 タリム盆地周辺の、国によって現在確認されている天然ガス埋蔵量は5,267億立方メートル、採掘可能量は372億立方メートル、年間供給量は120億立方メートル。これに基づいて計算すると、30年以上安定供給が可能となる。

 中国石油は2002年に「西気東輸」プロジェクトでエクソン、ロイヤル・ダッチ・シェル、ロシアのガスプロムの外資3社と合弁契約した。中国石油が50%、外資3社がそれぞれ15%、シノペックが5%の権益比率となっていた。だが条件が折り合わず、本年8月外資は撤退。パイプラインは外資の資金なしで中国側で敷設していた。

地図
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