2005年12月09日
上海高橋石化、ポリエーテル ポリオールを増設
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)
 シノペック子会社の上海高橋石化はこのたび、 上海の浦東地区で新しく8万トンのポリエーテル ポリオールの工場をスタートさせた。既存能力12万トンと合わせ、同社の能力は20万トンとなり、中国最大のメーカーとなった。

 ポリエーテル ポリオールはポリウレタンの主原料。同社は自社技術で工場を建設したもので、原料のPOは自社品を使用する。同社のPOの原料プロピレンは自社の1,130万トンのリファイナリーからのもの。

 中国のポリエーテル ポリオールの生産能力は2005年で28万トン、これに対して需要は60万トンとなっている。2004年には38万7,000トンを輸入(8万6,000トンを輸出)している。

  外資では、シェルが広東省恵州市大亜湾で中国海洋石油とのJV、 中海シェル石油化学で13万5,000トンを建設中。また、バイエルの100%子会社「バイエル・ポリウレタン(上海)」が上海のソウケイ地区でポリウレタン関連設備を建設中で、MDI 23万トン、TDI 15万トンのほか、ポリエーテル 28万トンが含まれている。