2006年02月16日
キャボット、天津でカーボンブラック事業開始
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)
 キャボットの世界規模のカーボンブラック工場が9日、天津の経済開発区で完成した。2005年1月に建設を開始したもので、3月に生産開始する。キャボットと上海焦化有限会社(Shanghai Coking Chemical Co.)の70/30 JVの Cabot Chemical (Tianjin) Co Ltd, が運営するもので、能力は 61千トン、28百万ドルを投資した。

 また、キャボットと上海焦化のもう一つのJV、Cabot Performance Products(Tianjin) が同地で特殊カーボンブラックの工場を建設中だ。能力は20千トン、8月完成の予定である。

 上海では、東海カーボンと住友商事の80/20JVの東海炭素(天津)有限公司が 40千トンの工場を建設中で、2006年に完成する。

 キャボットと上海焦化はすでに上海に合弁会社 Shanghai Cabot Chemical Co.を持っており、現在の能力は13万トン。

 中国のカーボンブラック需要は、自動車産業の急速な発展に伴い増加しており、2001年には日本の需要を上回った。ここ数年は、年率10%以上の伸びで大幅に増加している。