2006年11月07日
シノペック鎮海煉油、100万トンエチレンコンプレックス着工 LyondellとSM/POも
【カテゴリー】:海外(経営)
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

 シノペック鎮海煉油化工(ZRCC)は6日、浙江省寧波市の鎮海地区で100万トンのエチレンクラッカーの起工式を行った。同社は当初、80万トンの計画を立てたが、後に100万トンに修正した。総投資額は約27億5千万ドルで、2009年末か2010年初めにスタートする予定。
(既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=15851

 原料ナフサは自社で賄う。同社では対岸の上海ケミカルパークのSECCOの90万トンエチレン用にパイプラインで年間100万トンのナフサを供給しているが、精製能力を年間18.5百万トンから20百万トンに増強したため、問題なしに供給できる。
(既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=16294

 誘導品計画は以下の通り。
 このうち、SM/PO及びPGについては、Lyondellと50/50JVで起業化する予定。既にJVは設立しており、現在政府の認可待ちとなっている。

  HDPE/LLDPE    450 千トン
  PP         300 千トン
  MEG        650 千トン
  BTX        500 千トン
  Butadiene     150 千トン
  SM (jv)      600 千トン
  PO (jv)      280 千トン
  PG (jv)      100 千トン