| 2007年05月08日 |
| 天津のエチレン年100万トン計画動き出す |
| 濱海新区に大型石油化学センター、09年末に操業 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
中国石油化工集団、天津市などが出資する天津石化公司は、09年末の操業を目指し、エチレン年産100トン規模の石油化学センター建設に乗り出した。すでに基礎設計に着手しており、09年9月に試運転に入る予定。 同設備は当初、米ダウケミカルと合弁で建設する話し合いを進めていたが、2年前に決裂。次いでサウジアラビアのSABICと交渉してきた。しかし、これも具体化せず、中国石油化工集団の技術により、天津石化公司が単独で実施することになったと伝えられている。 計画では渤海湾に近い濱海新区の総面積約4,550平方キロに資金約268億4,600元を投入。年間処理能力1,500万トンの石油精製およびエチレン年産120万トン(設計能力)のナフサ分解、誘導製品設備と熱電併給設備を建設する。 高品質の石油製品が年587万トン、化学工業基礎原料320万トン、誘導製品(プラスチック、合成繊維など)150万トン、液化ガスなど75万トンが生産される。ただ今のところ個別の誘導製品計画は明らかにされていない。 天津大港区ではこのプロジェクトの周辺事業を進めるため、55平方キロに石油化学産業パークや物流センターを建設中である。 中国では2010年までの第11次5カ年計画で、エチレン100万トン級の石油化学センターを10か所以上建設することにしており、天津のこの計画は4、5番目のセンターとなる見通しだ。 |