2007年06月13日
BASF、重慶市でMDI工場建設を検討
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 BASFは12日、中国での需要の拡大に対応するため、重慶市で新しいMDI工場の建設を検討していることを明らかにした。

 12日に重慶化醫集団及び市当局との間で協力の覚書を締結した。MDI能力は40万トンで、現在、経済性について評価を行っており、2010年以降のスタートを考えている。

 提携相手の重慶化醫集団は三菱ガス化学の同地でのメタノール計画の提携先である。

 BASFは上海化学工業団地でハンツマンや上海クロルアルカリなどと共同で、次の3社から成るイソシアネートコンプレックスを運営している。
 (1)Shanghai Lianheng Isocyanate Co., Ltd.
   出資:BASF(35%)、ハンツマン、上海クロルアルカリ、上海華誼公司、SINOPEC上海高橋石化
   製品:アニリン(160千トン)、ニトロベンゼン(240千トン)、MDI(240千トン)

 (2)Shanghai BASF Polyurethane Co., Ltd.
   出資:BASF(70%)、上海華誼公司、SINOPEC上海高橋石化
   製品:硝酸(245千トン)、ジニトロトルエン(150千トン)、TDI(160千トン)

 (3)Huntsman Polyurethanes Shanghai Ltd.
   出資:ハンツマン、上海クロールアルカリ
   製品:MDI(精製)

 2006年1月、BASFは、上記計画の第2弾として、BASF、ハンツマン及び中国側パートナーが中国でのMDI増設を考えていることを明らかにした。能力はワールドクラスの40万トンで、2010年以降のスタートとし、いくつかの立地を評価しているとしていた。

 今回の発表でもこれに触れ、今回のJVの相手はまだ決まっておらず、最終的な立地についてもいろいろ検討すべき点があるとしている。