| 2007年12月05日 |
| 湖北省が投資プロジェクト商談会 エチレン80万トンなど |
| 中部地域勃興を促進 211件を提示 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
中国の中部地区に位置し省都・武漢を中心に発展している湖北省は4日、東京・虎ノ門のホテルオークラで投資環境説明会と投資プロジェクトの商談会を開いた。席上、同省は日系企業に211件のプロジェクトを提示、協力を求めた。 李春明・副省長が、省産業発展の取り組みを発表、また、エチレン年産80万トンの石油化学計画を新規に進めることを明らかにした。「工業をもって省をおこす」を目標に光電子、 情報、自動車、鉄鋼、石油化学、食品、紡績などの産業育成に力を入れたいとしている。 同省は中国最大の水力発電所(三峡ダムなど、2,726万キロワット)の基地であり、第2の自動車、第3の鉄鋼基地でもある。大学が86校、在学生・院生が120万人に及ぶ。科学研究所・開発機構が1,378か所、従業員は20万人近い。 総面積は18.59万平方キロ人口6,100万人、中国約7割の大・中都市が1,200キロの範囲に含まれる。中部地区最大の武漢国際空港のほか6つの空港があり、湖北を流れる長江(1,061キロ)に163カ所の内部埠頭を持つ。 このため香港、マカオ、日本、韓国、シンガポールなどに貨物船で直行できる。高速道路は、南北に北京—広州、北京—九龍、焦作—宜都、東西に武漢—大治、武漢—丹江などが走っているほか、北京—珠海、上海—成都、宜昌—黄石もある交通の要所である。 06年、同省と日本の貿易額は12.76億ドル、うち輸出額は3.89億ドル、服装、鉄鋼、靴類、蜂蜜、医薬品など。日系企業では新日鉄、ダイキン工業、NEC、 ホンダ、日産自動車、住友電工、住友電装、三井物産、藤倉電線などが進出、投資項目は359件。 世界企業500社のうち70社余が投資している。06年の外資投資は460件、24.5億ドル。中国政府は沿海地区の産業投資を中西部、東北地区に転向するよう指導しており、中部地区への企業誘致がさらに進むものとみられている。 エチレン年産80万トンの石油化学計画については、「沌口の自動車城」、「青山の鉄鋼城」、「光谷の科学技術城」といったこれまでの特定産業の集中化と同じく「湖北の化学工業城」として重点的な育成を図る方針という。 03年に東風グループは日産と新東風を立ち上げた後、ホンダ、韓国現代起亜、米カミンズなどとも提携したいきさつがある。 同説明会には湖北省の武漢、宜昌、棗陽、恩地、老河口などの各市も参加した。同省が望む投資プロジェクトは主に光電子情報、化学、機械・自動車部品、インフラ施設、環境保護、建築材料、鉱物、紡績・服装、金融、観光。さらに農産品の生産・加工、物流、観光やメディア、出版、映画テレビ画像などの産業も誘致したいとしている。 問い合わせは国際貿易促進協会(TEL:03−6740−8271、FAX:03−6740−6160) |