2008年03月26日
シェル、成都石油化学に EO/EG 技術を供与
【カテゴリー】:海外(経営)
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)

 Shell Global Solutions はこのほど、ペトロチャイナとの間で四川省彭州の成都石油化学に EO/EG の技術供与の契約をしたと発表した。

 成都石油化学コンプレックスは、四川省・成都の北西約40kmの彭州に建設中で、PetroChinaが51%、成都市が49%出資する。建設中のエチレン能力は80万トンで、認可待ちの10百万トンの製油所とともに2010年スタートの予定。

EOの能力は50千トン、EGの能力は360千トンで、2010年スタート予定となっている。

 EO/EG技術はShell Global Solutions の技術で、触媒はシェル子会社の CRI Catalyst の触媒を使用する。
シェルによると、世界のEOの37%以上がシェルの技術であり、世界の55%がCRIの触媒を使用している。

 中国ではシェルにとって、これが6番目の工場で、ペトロチャイナに対しては3番目の技術供与となる。


 成都石油化学の製品構成は以下の通り。

 エチレン:800千トン (S-W 技術)
 HDPE:300千トン (Basell Hostalen)
 LLDPE: 300千トン (同上)
 EO/EG:50/360千トン (シェル/CRI)
 MEG/DEG:360/30千トン
 オキソアルコール:290千トン
 トルエン:90.2千トン
 キシレン:60.4千トン
 ブタジエン:150千トン
 ブチルゴム:150千トン
 アクリル酸:190千トン
 アクリレート:220千トン
 フェノール:180千トン
 アセトン:110千トン
 BPA:130千トン