2008年06月04日
出光興産、広州市南沙地区に機能樹脂コンパウンド工場建設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産

 出光興産は4日、中国広東省広州市に需要伸長が著しい機能性樹脂コンパウンド製造工場を建設することを決めたと発表した。
 
 同社は現在、ポリカーボネート(PC)、シンジオタックポリスチレン(SPS )、ポリフェニレンサルファイド(PPS)と3種類の機能性樹脂コンパウンドを事業化し、日米欧アジア各地でグローバル展開中だが、アジア地域では中国華南地区を中心に液晶ディスプレイや電気・電子部品、精密機械用途向けに年率20%の勢いでこれら樹脂コンパウンドの需要が伸びている。
 
 このためベースレジンからコンパウンドまでの一貫生産体制を構築し、供給拠点としてくことにした。
 
 工場建設地は、引続き需要の増加が見込まれる華南地区及び今後拡大が予想される東南アジア向け供給を視野に南沙経済技術開発区内の「輸出加工区」とする。当面設備は押出機3系列、年産1万トンからスタートする。今年10月着工し、操業開始は09年10月の予定。3年後には倍増を目指す。敷地は3万トン規模まで対応可能という。
 
<工場の概要>
・ 会社名称 :出光複合工程塑料(広州)有限公司
・ 代表者 :松尾 信正
・ 生産品目 :機能性3樹脂のコンパウンド
・ 工場所在地 :広東省広州市南沙経済技術開発区内輸出加工区
・ 工場敷地面積:24,500平方メートル
・ 建築開始 :2008年10月予定
・ 操業開始予定:2009年10月予定

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1212546792.pdf