2010年08月06日
三井化学・帝人、ボトル用PET樹脂事業統合へ新会社設立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人、三井化学

三井化学と帝人の両社は6日、ボトル用PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂事業を統合すると発表した。来年4月をめどに合弁会社を設立する。

これにより新会社は、原料パラキシレン(帝人)から高純度テレフタル酸(三井)を経て、ボトル用PET樹脂(三井)生産にいたるサプライチェーンを構築し、一貫体制による競争力の徹底強化を図る。

三井はこれまで、ボトル用PET樹脂とその原料の高純度テレフタル酸(PTA)事業を展開。一方の帝人は、ボトル用PET樹脂とPTAの粗原料であるパラキシレン(PX)事業を展開してきた。

新会社は三井化学・岩国大竹工場(山口県)に樹脂の生産を委託する。同工場の生産能力は14万5,000トン/年、帝人は徳山工場の現有年産5万トン設備を休止し、生産から撤退する。

わが国のボトル用PET樹脂業界は、飲料需要が減少する中、アジアからの輸入品が約6割と増加するなど、事業環境が厳しくなっている。このため両社は事業統合し生産効率化を図ることにした。

【新会社の概要】
(1)社 名   未定
(2)事業内容 日本国内におけるボトル用PET樹脂の生産、販売および研究
(3)所 在 地 東京都港区東新橋1-5-2汐留シティセンター(三井本社内)
(4)資 本 金 4.9億円
(5)出資比率 三井80% : 帝人20%
(6)生産能力 14.5万トン/年(三井岩国大竹工場に新会社が生産を委託)
(7)売 上 高 約250億円(2009年度両社合算値)
(8)役 員   出資比率に応じて三井および帝人が指名
(9)営業開始 2011年4月1日(予定)


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1281062663.pdf