2012年06月11日
三菱化学、鹿島事業所を再構築、第1エチレンと第1ベンゼン停止
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学
記者会見する石塚博昭社長

三菱化学は11日、鹿島事業所における基礎石油化学事業の構造改革計画を発表した。

第1エチレンプラント及び第1ベンゼンプラントを2014年の定修をもって停止する。

第2エチレンプラント(分解炉)を年産5万トン増強する。2013年定修時に完了の予定。

エチレン生産能力は現有年産88万トンから54万トン、ベンゼンは同27万トンから18万トンとなる。

プロピレン生産設備(年産15万トン)の稼働維持に向けた設備対応を構築する。

今後加速が見込まれる高機能・高付加価値化へのシフトに対応した体制構築を急ぐ。

総投資額は約98億円。一方、エチレンプラントの高稼働率化などにより固定費約40億円の削減が見込まれるとしている。

記者会見した石塚博昭社長は「国内のエチレンの需要生産設備が500万トンに縮む中でセンターとして何とかしないといけないという思いはある。だが今回は、自分が生き残れる体制をつくろうと考えているだけで、他のセンターの先頭に立ってというつもりはない。鹿島地区単独の問題なので、水島地区での旭化成ケミカルズとの話し合いにも大きな影響はない。今後はさらに高付加価値化を加速させていきたい」と語った。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1339398449.pdf