2016年04月19日
旭化成、「再生ポリウレタン弾性繊維」発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭化成

旭化成は19日、ポリウレタン弾性繊維「ロイカ」で、工場内で発生した不使用糸などを原料とした再生ポリウレタン弾性繊維および油付率を1~3%に低減したポリウレタン弾性繊維を世界で初めて開発したと発表した。再生ポリウレタン弾性繊維は5月1日から販売開始する。

ポリウレタン弾性繊維(スパンデックス繊維)は、伸縮性が5~8培と優れるが、溶解温度のコントロールが難しいなどリサイクルに不適とされてきた。今回、独自技術で世界初の再生ポリウレタン弾性繊維を開発した。

旭化成スパンデックスヨーロッパ(ドイツ)で原料の50%が再生糸になる「ロイカ EF」を生産し、リサイクル認証であるGRS(Global Recycle Standard)を取得、2015年7月から欧州で販売開始した。国内では、守山製造所(滋賀県)で「ロイカEF」の生産を開始し、今春、GRS認証を取得した。

また、生産工程内で油付率を5~6%から1~3%まで低下した環境配慮型糸「ドルラスタンV550」を開発した。これにより工程内で製錬に必要な水、製錬剤、電力量の削減ができ環境負荷低減を実現した。すでに欧州で販売している。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1461036731.pdf