2016年06月23日
富士フィルム、米眼科研と加齢黄斑変性iPS治療共同研究
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フィルムは23日、100%子会社でiPS細胞の開発・製造を担う米国セルラー・ダイナミクス・インターナショナル(CDI社)がこのほど、米国国立眼科研究所(NEI)と、他家iPS細胞由来の網膜色素上皮細胞を用いた加齢黄斑変性の治療に関する共同研究開発契約を締結したと発表した。

同契約に基づきCDI社は、免疫拒絶を起こしにくいHLA(ヒト白血球抗原)タイプの他家iPS細胞由来の網膜色素上皮細胞と、細胞の培養・冷凍保存用培地の開発・提供を行う。

加齢黄斑変性は、加齢に伴って目の網膜の中心部分の黄斑部にある色素上皮細胞が死亡・減少する疾患で、視力が低下し、進行すると失明に至る。患者は世界で約3000万人と推定されるが、完治する治療法が確立されておらず、アンメットメディカルニーズの高い疾患。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1466644720.pdf