2016年06月27日
住友化学、しなやかな感触の樹脂フィルム開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:住友化学
「WAPO」を使ったコクヨ製品群

住友化学は27日、クラフトのような風合いを持つ意匠性フィルム「WAPO(ワポ)」を開発、しなやかな手ざわりや凹凸性、光沢のある色調などが表現できるため、従来にない特殊フィルムとして市場展開していくと発表した。壁材や家具、自動車内装材など幅広い分野に用途が期待できる。プロダクトデザイナーの柴田文江氏とグラフィックデザイナー佐藤卓氏の協力を得て開発した。

「WAPO」は、オレフィン系樹脂に特殊な加工技術を加えて開発した。樹脂本来の特徴である耐水性、耐薬品性などはそのままに、しなやかな自然の風合いを工業的に再現した。フィルム表面の凹凸形状や光沢、
色をカスタマイズして提供することができる。

文房具メーカーのコクヨがペンケースや通帳ケースに「WAPO」の採用を決めた。自社ブランド「trystrams(トライストラムス)」として7月8日から全国発売する。

住友化学によると「WAPO」の販売価格は1平方メートル当たり数千円の見込み。今後、量産化することで引き下げを図るとしている。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1466996570.pdf