2016年09月26日
積化成、東京消防庁に冠水防止用「アクアロード」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化成品
施工中の「アクアロード」

積水化成品工業は26日、道路下などに敷設して雨水の貯留を防止する「アクアロード」が、東京消防庁機動部隊が八王子に造成中の防災拠点に設置されることが決まったと発表した。

採用されたのは、集中豪雨などによって道路が水びたしになるのを防ぐため、地面の下に「アクアロード」を敷き詰め、雨水を吸い込みやすくする独特の工法。まず、地面の下に側溝を設けその上にプラスチック(ポリプロピレン)製の構造物「アクアロード」を敷設し、表面をコンクリートで覆い、一般道路として使用できるようにする。

今回、東京消防庁の第9消防方面本部・消防救助機動部隊が東京・
八王子市鑓水地区の広大な敷地に造成中の防災拠点に採用が決まった。雨水が溜まりやすい2カ所に設置する。滞水材「アクアロード」と、その下部に計約1000トン分の水を蓄えることのできる貯水槽を設ける。

「アクアロード」は、凹凸型をしていて、部材同士が連結しあう“千鳥配置”構造となっている。このため水平荷重に強く、消防車やトラック、ダンプカーなどの重量車両が自由に通行できる。

同社では今後も国・地方公共団体などに向けゲリラ豪雨による道路の冠水や洪水対策用として「アクアロード」の普及を図っていく方針だ。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1474860194.pdf