2016年11月30日
産総研など、AI活用統合的がん医療開発に着手
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

産業技術総合研究所は29日、国立がん研究センター及びPreferred Networks(西川徹社長、PFN社)と共同で、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業における「イノベーション創発に資する人工知能基盤技術の創出と統合化」研究領域に採択され、人工知能(AI)技術を活用した統合的ながん医療システムの開発プロジェクトを開始すると発表した。

このプロジェクトでは、国立がん研究センターに蓄積されている膨大な罹患者の詳細な臨床情報やマルチオミックスデータ(ゲノム、エピゲノム、画像情報及び血液など網羅的など生体分子情報)、さらに疫学データと文献情報を、AI技術を利用して統合的に解析し、日本人の癌罹患者個々人に最適化された医療の提供を目指した革新的がん医療システムの開発を目的にしている。また、システムを実用化し、社会全般に普及させることにより、がん医療の質の向上を推進する。5年後をめどに実用化を目指す。