2017年01月17日
2016年のPSの生産・出荷、11年以降最多に
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

日本スチレン工業会は17日、2016年12月および1-12月のポリスチレン(PS)とスチレンモノマー(SM)の生産出荷実績を発表した。
16年実績でPSの生産は68万7613トン、前年比2%増で2011年以後では最多と好調だった。国内出荷は66万2600トンで前年比4%増加し、2011年以降最高となった。用途別にみると、主力の包装用が同4%増の30万2700トンになったのをはじめ、フォームスチレン(FS)用が同5%増の18万1700トン、雑貨・産業用が同8%増の8万8900トン、ユーザーの海外進出で構造的に苦しい電気・工業用が8万9400トンで前年並み(142トンの増加)となった。
輸出は2万9924トン、同33%増となり、出荷計は69万2566トン、同5%の増加。輸入は1-11月合計で2万8800トンだった。2017年の見通しについて森幸博会長(PSジャパン社長)は、「原料高でスタートした年となっており、厳しい状況が続く」とみている。
一方、SMの2016年生産は、194万7909トン、同19%減と大幅減少した。SMプラントが定修年だったことや2月に旭化成が生産プラントを1系列(年産32万トン)停止したため減産となった。各社とも国内優先で対応した結果、内需は141万5956トンで前年並み、輸出は55万1199トンで同45%減となった。出荷計は196万7155トン、同19%減となった。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1484641197.pdf