2017年01月18日
三井化学、調光性色素含有の高屈折レンズ材料開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は18日、世界初となる「調光性色素」を含有した高屈折レンズ「SunSensors MRシリーズ」の開発に成功したと発表した。

レンズ基材はチオウレタン系素材で、高屈折率で強度や耐久性に優れるなどの特長を有するが、調光性色素を含有させることは化学構造的に困難とされてきた。同社は今回、独自のナノテクノロジー技術を生かして、応答速度の速い優れた調光性能を持つ「SunSensors MRシリーズ」を開発した。室内では普通のメガネだが、外へ出るとサングラスとなり、まぶしさが避けられる。透明性や強度などは変わらない。

同社は2014年、米コーニング社から「SunSensors」を買収し、調光レンズ材料分野に本格参入した。当時使われていた基材はアクリル系だったが、三井化学はチオウレタン系素材を独自開発し、今回この素材に調光性色素を含有させ新しい機能を持たせた。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1484711203.pdf