2017年02月21日
東レの人工透析システム、中国で有効性確認
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は21日、東レメディカル、東レおよび東京女子医科大学を委託先として、中国・江蘇省の南京医科大学附属医院に、日本独自のセントラル方式人工透析システム(CDDS)を導入し、9カ月間の実証試験の結果、システムの安全性と有効性を確認できたと発表した。

中国仕様に改良・開発した透析水清浄化用の水処理装置と、人工透析技術、インフラ/システム技術などを組み合わせて現地の水環境と医療現場に適合した高品位システムが安定稼働できることを確認した。また透析水清浄化について、透析用水および透析液中の化学的汚染物質、細菌数などの数値が国際基準をクリアし、中国医療環境下で同システムが有効であることを確認した。東レ・メディカルは今後、今回実証の知見をもとに、CDDSの中国市場へ本格参入を目指す。
東レ・メディカルは2月20日、南京医科大学第二附属病院で「実証試験成果報告会」を開催し、中国の医療関係者に同成果を報告した。同社は今後、今回知見をもとに、CDDSの中国市場への本格参入を目指す。