2017年03月03日
京大など、かゆみを標的にしたアトピー性皮膚炎剤 開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:京都大学

京都大学は3日、医学研究科の椛島健治教授らの研究グループが、九州大学やドイツ、米国、英国などの研究機関と共同で開発中のアトピー性皮膚炎に対する治療薬(ヒト化モノクローナル抗体)の第2相国際臨床試験でかゆみに対する有効性が確認されたと発表した。

アトピー性皮膚炎の患者は、かゆみのために寝付くまで時間がかかり、夜中にかゆくて目が覚めてしまうことで知られている。同薬剤は、これらアトピー性皮膚炎による不眠にも有効であることも確認しており、アトピー性皮膚炎患者のQOLの改善にも有益である可能性が示唆された。

「かゆみ」を標的にしたアトピー性皮膚炎治療剤の開発は世界初。
同研究成果は米国科学誌「The New England Journal of Medicine(NEJM)」電子版(3月3日付)に掲載された。