2017年03月08日
古川NEDO理事長「新年度重点に人工知能など3テーマ」
【カテゴリー】:行政/団体
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の古川一夫理事長は8日の記者懇談会で、NEDO事業の平成29年度注目テーマとして、次世代の「人工知能(AI)」および「ロボット・ドローン」、「中小・ベンチャー支援」の3テーマを指摘した。
人工知能とロボット・ドローンは、世界に先駆けた民間の未来投資を誘発する「戦略分野でのプラットフォーム獲得」を目指した取り組みとして挙げた。「まだ実現していない次世代の人工知能・ロボット技術開発を産学官連携で実施する。人工知能技術とロボット要素技術の融合を目指す」と強調した。また、「人工知能技術の国際競争力強化を図るため、産業技術総合研究所の人工知能研究センター(AIRC)を拠点として、国内外の英知を結集していく」方針を示した。
また、「ロボット・ドローン」については、「社会実装を世界に先駆けて進めるため、それらの性能を定量的に評価するための基準の策定や、運行管理システムなどの開発を行う」と強調した。「中小・ベンチャー支援」については、「米国経済を牽引するベンチャー企業と日本のベンチャー企業を比較すると、企業社数や時価総額合計、ベンチャーキャピタルのベンチャー投資で大きな格差がある」と指摘したうえで「平成29年度からは、事業会社との技術連携を行うスタートアップに対する支援を強めていきたい」と強調した。

なお、NEDOの平成29年度事業予算は、1397億円で前年度比約8%(100億円)の増加となっている。