2017年04月11日
神戸大と阪大、水素生成量1桁増加する光
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:大阪大学

科学技術振興機構(JST)は10日、JSTの戦略的創造研究推進事業で神戸大学と大阪大学の研究グループが、光触媒作用による水素生成量が1桁増加する光触媒の開発に成功したと発表した。
次世代エネルギー源である水素を高効率に製造できる光触媒の開発が望まれていたが、研究グループは光触媒の大きさ・配列の均一性をあえて崩すことにより、水から水素への変換効率を飛躍的に向上させる光触媒の開発に成功した。
水素は、再生可能エネルギーである太陽光と水から製造できる次世代のエネルギー源として注目されており、水素を高効率に製造できる光触媒の開発が望まれていた。しかしながら、従来の光触媒では、電子と同時に生成する正孔(電子が抜けた孔)のほとんどが触媒表面上で再結合して消失してしまうため、水から水素への光エネルギー変換効率が伸び悩んでいた。
研究グループは、電子と正孔を空間的に分離できる、光触媒の大きさ・配列の均一性をあえて崩したメ砠結合光触媒の合成方法を開発した。その結果、従来をはるかに超える水素生成の光エネルギー変換効率7%を有する光触媒の開発に成功した。
今後は、有用性が実証されたメソ結晶化技術を応用することで、太陽光による高効率な水素製造の実現を目指す。
この成果は、4月6日(ドイツ時間)のドイツ化学誌「Angewandte Chemie Internatinnar Edition」のオンライン版で公開された。