2017年04月11日
トヨタ紡織と三井化学「高耐衝撃プラ」ライセンス契約
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

自動車用シート最大手のトヨタ紡織(本社:愛知県刈谷市、石井克政社長)と三井化学の両社は11日、トヨタ紡織が保有する「高耐衝撃プラスチック」特許のライセンスを三井化学が受け、自動車用途を中心に新規樹脂を製造販売していくことで一致し契約締結したと発表した。具体的な工場立地や生産規模などは未定。2018年度中の事業化を目指す。

「高耐衝撃プラスチック」はトヨタ紡織が豊田中央研究所と共同開発した。PPとポリアミド樹脂(PA11)をベースに、三井化学のポリマー改質剤(タフマー)を使用し、世界トップクラスの「高耐衝撃性」を実現した。
今後、同樹脂をプラスチックの「衝撃改質材」として利用する案が有力だ。三井化学は同社の製造技術、設備、販路を活用し、同社製の改質材のひとつとして、自動車市場や産業財、消費財市場への採用拡大を目指す。

トヨタ紡織は今回開発した「高耐衝撃プラスチック」を自動車用シートやドアトリムなど自社部品だけでなく、 他部品や自動車分野以外でも耐衝撃性を要する樹脂製品への採用拡大を期待している。

ニュースリリース

トヨタ紡織と三井化学が、高耐衝撃プラスチックの特許実施許諾契約を締結
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1491881276.pdf

TOYOTA BOSHOKU and Mitsui Chemicals Conclude a Patent License Agreement on ・・・
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1491881276.pdf