2017年04月12日
産総研と大日印、橋梁のひずみ センサーシート開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:大日本印刷、産業技術総合研究所

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は11日、産業技術総合研究所と大日本印刷が、橋梁のひずみ分布状態を「貼る」だけで高感度に計測できるフレキシブルセンサーを共同開発したと発表した。安価、低消費電力、高耐久性なうえ、橋梁構造体の表面に貼り付けるだけという簡易な方法でモニタリングできる。NEDOプロジェクトの成果。

橋梁などの社会インフラは老朽化が進み、今後、建設から50年を経過するものが加速度的に増加するが、対応は十分とはいえない。とくに専門知識を有する人材の不足は深刻だ。今回、産総研と大日本印刷は、MEMS技術(半導体プロセス技術)を応用して極薄化したシリコンセンサーや回路チップをフレキシブル基板上に集積化する技術を新たに考案し、極薄のセンサーをフレキシブル基板上に配置して、保護シート、接着シートと一体化したフレキシブル面パターンセンサーを開発した。

接着フィルムで橋梁構造体表面に貼り付けるだけでひずみ分布を常時モニタリングできる。今年4月から高速道路橋に貼り付け、実証試験を行う予定だ。