2017年06月27日
17年版「通商白書」イノベーション創出強調
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省

経済産業省は27日、2017年版「通商白書」を発表した。同日閣議報告した。「世界経済」「分析」「政策」の3部構成。まず「自由貿易は経済成長へのエンジンであり、格差縮小にも寄与する」と、自由貿易の重要性を強調したあと、「先進国の格差拡大の主な要因は技術革新(ICT投資)であり、貿易は格差縮小要因となっている」とICT投資の推進は経済成長に不可欠であると指摘した。

我が国企業に対しては「欧米に対して依然収益力が弱い」と指摘、その一因として「イノベーション創出につながる人的投資が不足している」などをポイントに挙げた。付加価値デフレータ(製品差別化やブランド力)の悪化、海外市場での価格決定力の不足などのアンケート結果も示した。

また、より多くの人たちがグローバル化の恩恵を享受するためには「地域商社やeコマースの活用を通じて中小企業がグローバル経済へ参入していくことが重要だ」とした。
今後の通商政策にといては「自由で公正な高いレベルの通商ルールの推進」などを掲げた。


ニュースリリース(通商白書概要)

http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2017/pdf/2017_gaiyou.pdf