2017年08月02日
住友化学、デング熱予防に有効な樹脂製剤、WTO推薦
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は2日、デング熱やジカ熱などの感染症予防に有効な長期残効型の蚊発生源処理用樹脂製剤「スミラブ2MR」が、発生源対策用樹脂製剤としては世界で初めて世界保健機関(WHO)の推薦を取得したと発表した。
「スミラブ2MR」は、蚊の羽化に阻害効果のある「スミラブ」を有効成分とし、コントロールリリース技術(薬剤の溶出を制御する)を応用することで、従来製品より長期間にわたって蚊の発生を防除できる新しい製品設計となっている。薬剤処理にかかる管理コストを大幅に引き下げることができる。
WTOはデング熱やジカ熱などの感染症流行地域での媒介蚊防除対策として、蚊が繁殖しやすい貯水タンクなどでの薬剤処理を有効手段として推奨している。
住友化学は「スミラブ2MR」が推薦を受けたため、今後世界各国に販売活動を広げ、感染症媒介蚊の防除に役立てていく方針だ。同社はこれまでも、マラリア対策用の長期残効蚊帳「オリセット・ネット」や室内スプレー剤「スミシールド」、空間散布殺虫剤「ゴキラート」などを開発、事業展開してきた。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1501647633.pdf