2017年08月03日
東北大、頻脈性不整脈の新規治療法開発に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東北大学

東北大学は3日、大学院医学研究科の下川宏明教授(循環器内科)の研究グループが、頻脈性不整脈の新規治療法開発に成功したと発表した。現在主流の熱を発する高周波を用いた治療法と異なり、衝撃波を用いるという新規治療法で、熱を発せず、より安全で有効な治療法として期待されるとしている。
新治療法の衝撃波アブレーション法は、高周波電流を利用するのと異なり衝撃波を用いるため、熱による問題点を克服した画期的なシステムとなった。
研究には日本医療研究開発機構支援プログラムおよび橋渡し研究推進プログラムの支援を受けた。
同研究成果は8月2日にヨーロッパ心臓学会の学会誌「EP Europace」電子版に掲載された。

<用語の解説>
・アブレーション治療とは :足の付け根など太い血管から挿入したカテーテルで、頻脈性不整脈の異常な拍動リズムの原因となる心筋の部位を破壊し不整脈を根治する方法。現在は高周波電流を用いて患部を焼灼する高周波アブレーションが主流となっている。


ニュースリリース参照
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20170803_03web.pdf