2017年08月10日
東レ、愛媛に高性能炭素繊維開発新設備
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは10日、次世代型の高性能炭素繊維を創出するための革新プロセス開発設備を同社愛媛工場(愛媛県松前町)内に新設すると発表した。2019年初から稼働開始予定。

炭素繊維は軽量・高強度という優れた性能を持つが、機能性や燃費改善が求められる航空・宇宙などのハイエンド向けを中心に、さらなる高性能化へのニーズも高まっている。自動車分野では燃料電池車の拡大など今後大幅な需要拡大が見込まれている。愛媛で開発した高性能炭素繊維は、航空機だけでなく、自動車や圧力容器、風力・水素エネルギー関連を中心とした産業用途に向けて広く展開する。東レグループは内外の旺盛な需要に対応するため、日本をはじめ欧州、米州、アジアの各地で継続的に生産能力の増強を行い、世界最大サプライヤーとしての地位をさらに固める。