2017年08月21日
三和化学研と宇部興産、新規搔痒剤 第2相試験入り
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:宇部興産、三和化学研究所

三和化学研究所(本社:名古屋市、秦克美社長)と宇部興産の両社は21日、両社が共同で見出した難治性搔痒治療剤「SK-1405」(開発コード)について、慢性腎不全に伴う痒症(かゆみ)を対象とした第2相試験を開始したと発表した。

両社は同剤を難治性の搔痒症を適応症とする治療薬として共同開発中で、さらにアトピー性皮膚炎・慢性肝疾患に伴う搔痒症についても開発を検討中だ。難治性搔痒症とは、慢性腎不全・アトピー性皮膚炎・慢性肝疾患などに伴う搔痒で、これまでの抗ヒスタミン薬などでは抑えられない搔痒をいう。生活の質(QOL)を著しく損なうにも関わらずいまだに治療満足度が低いところから、有効な治療薬の開発が待たれている。