2017年08月28日
富士通、橋梁内部の損傷を推定するセンサーを開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:富士通

富士通と富士研究所(本社:川崎市、佐々木繁社長)の両社は28日、橋梁の表面に取り付けたセンサーで振動データを収集し、独自のAI技術(AI Zinrai:ジンライ)を活用して、内部の損傷度合いを推定できるセンサーデータ分析技術を開発したと発表した。

高度成長期に建設された多くの橋梁は老朽化が進み、維持管理のためのコストの増大や技術者の不足が社会問題化している。これまでは橋梁など構造物の損傷状態は目視でしかできず、内部の損傷度合いまでは把握できなかった。富士通は今回、橋梁の表面にセンサーを取り付け、振動データを活用することで、損傷度合いが推定できる技術を開発した。

データは共同研究を行うモニタリングシステム技術研究組合(RAIMS)が行った疲労劣化実証実験によって得られたものを用いて立証した。

技術の詳細は9月11日~13日、九州大学で開催される土木学会全国大会で発表する。