2017年08月31日
住友化学、タイ石油公社系企業にPO技術ライセンス
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は31日、タイ石油公社PTTの子会社にプロピレンオキサイド(PO)製造技術をライセンス供与すると発表した。同国最大の石油精製・石油化学会社であるPTTグローバルケミカル社(PTTGC)に対して、住友化学が独自開発したクメン法PO単産プロセス技術を供与する。年産20万トンプラントを2020年春完工予定だ。

PTTGC社はタイ・マプタプットに日量28万バレルの石油精製設備をはじめ、エチレン年産300万トン、ポリエチレン同150万トン、ジイソシアネート同11.7万トンなど多くの石化プラントを持つ。現在、ポリウレタンチェーンの構築を進めており、出発原料であるPO技術を住友化学から導入することにした。

住化のクメン法PO設備は単産プロセスのため併産物がなく、独自の高性能エポキシ化触媒と組み合わせることで、高収率・優れた運転安定性が得られるなどの特長をもつ。同社千葉工場やサウジアラビアのペトロ・ラービグ社で運転実績を有するほか、韓国S-OILにライセンスした年産30万トンプラントが2018年春完成の予定だ。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1504146098.pdf