2017年08月31日
昭和電工、大分に液化炭酸ガス設備新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工

昭和電工は31日、連結子会社の昭和電工ガスプロダクツ(本社:川崎市、西村浩一社長)が大分石油化学コンビナート内に液化炭酸ガス製造設備を新設すると発表した。工費十数億円をかけて年産15,000トン設備を建設する。大分では現在、石油精製のJXTGに液化炭酸ガスの製造を委託しているが、供給安定を図るため九州に2拠点体制を構築することにした。

炭酸ガス・ドライアイスは飲料・食品、工業、医療向けなど幅広い分野に用途を持つ。原料は石油精製や製鉄所、アンモニア製造工程における副生ガスだが、国内では石油需要の低迷やアンモニア生産の縮小で供給源が減少しており、炭酸ガスの需給がひっ迫してきた。昭電グループはこれまで、川崎工場での増産や長距離輸送体制による供給などで対応してきたが、不足状態はさらに続くとみて、今回、大分コンビナート内に設備新設を決めた。今後も需給バランスには柔軟に対応していく方針だ。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1504145953.pdf