2017年09月01日
ABS樹脂3社の事業統合計画、海外手続きに遅れ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:JSR、宇部興産、三菱ケミカル

宇部興産、JSR、三菱ケミカルの3社は1日、ABS樹脂の事業統合による新会社の発足が当初予定した今年10月1日よりも遅れる見込みとなったと発表した。日本の公取委の事前了承は得ているものの、関係各国の競争法その他関連法令をめぐる手続きに時間を要しているためで、今後の見通しなどは不明。計画そのものに変更はない。

3社は2016年5月、ABS樹脂事業の統合合意を発表した。宇部興産と三菱ケミカル(当時は三菱レイヨン)が折半出資会社(UMG ABS)を設立し、JSR100%子会社のテクノポリマーと合併して事業統合する計画。

関連ファイル(2016年5月9日付ニュースリリース)
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1462775990.pdf

3社のABS樹脂の設備能力は現在、テクノポリマー(四日市)年産25万トン、UMGは宇部と大竹両工場合わせて15万トンで計年産40万トン。国内全体(年産70万トン)では50%以上となるが、海外には1社で100万トン以上の規模を持つメーカーが何社もあり「事業統合しても規模ではまだ国際レベルに及ばない」(宇部興産)と話している。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1504250980.pdf