2017年09月06日
東北大、がん細胞代謝をリアルタイム測定 手法確立
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

東北大学は6日、歯学研究科の高橋信博教授らの研究グループが、がん細胞の代謝活性を測定する新たな手法を確立したと発表した。環境因子の変動などによる代謝の変化をリアルタイムにモニターすることができる。

がん細胞は特有の代謝をもち、グルコースから酸を産生してがん組織の周辺環境を酸性にすることが知られているが、その変化をリアルタイムにモニターする方法は確立されていなかった。今回口腔扁平上皮がん細胞を用いてグルコースなどの代謝に伴い産生された酸を継続的に測定することで、その代謝活性をリアルタイムにモニターできるシステムの構築に成功した。がん細胞の研究や新規抗がん剤の開発での寄与が期待される。

同研究成果は「Scientific Reports」8月30日付に掲載された。