2017年09月13日
ダイセル、耐薬品性セルロース系水処理膜開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ダイセル

ダイセルは13日、セルロース系材料の特性である透明性を生かしながら耐薬品性を大幅向上させた、水処理膜用新材料を開発したため、中空糸膜として下水処理や工業排水、海水淡水化用などの分野に向けて上市準備を開始したと発表した。2018年春にはサンプルワークを開始、早期事業化をめざす。

一般にセルロース系の膜は親水性に富み、中空糸膜として現在使用されているPVDF(ポリフッ化ビニリデン)やPES(ポリエーテルスルフォン)などの膜に比べても透水性に優れ、汚れにくいという利点があるものの耐薬品性に課題があった。

同社は、たばこフィルター用の酢酸セルロース技術を生かして新しい膜材料を開発した。PES並みの耐薬品性を持ち、従来品に比べて耐塩素で約10倍、耐アルカリ性では約1000倍という高い物性を有する。透水性は従来品と変わらず、PES膜比1.5倍の高さだ。

ダイセルは現在、この新材料を使った外圧式中空糸膜モジュールをグループ会社のダイセン・メンブレン・システムズ(本社:東京都港区、芝昌尚社長)と共同開発中。下水処理や工業排水、海水淡水化用など、幅広い分野に用途開拓していく方針だ。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1505279472.pdf