2017年09月21日
富士フイルム、花王と持続性染毛染料を共同開発
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは21日、花王と共同で高精細で毛髪内部に浸透して抜けにくい非反応型染毛染料「レインボー染料」を開発したと発表した。富士フイルムは同染料の量産化技術を開発したため、今後、花王に供給する。

「レインボー染料」は、富士フイルムが持つ染料の分子設計・合成技術と、花王グループの毛髪制御技術を融合して実現した。(1)三次元的で奥行きのある高精細な発色(2)自在に色彩表現できる調色(3)非反応性と高い持続性の両立を実現した、などの特長を有する。

富士フイルムの主力製品だったカラーフィルムは、約20ミクロンの厚さの中に機能の異なる20もの層を均一に塗布し、それぞれの層にハロゲン化銀など100種類以上の化合物を精緻に配置するなどして製品化してきた。染料分野でも独自の研究開発により現在4万種を超えるライブラリを保有している。今後これらの備蓄技術を生かして新しい価値の創造につなげる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1505960590.pdf