2017年10月06日
塩野義、新規抗菌薬cefiderocol 米学会で発表
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:塩野義製薬

塩野義製薬は5日、同社が創製し開発中の新規注射用シデロフォアセファロスポリン抗菌薬cefiderocol(一般名、開発番号:S-649266)について、臨床試験および非臨床試験結果を米国カリフォルニア州サンディエゴで開催中の米国感染症学会週間(IDWeek 2017)で報告すると発表した。

既存の抗菌薬が効かない薬剤耐性菌は、特に多くの抗菌薬に耐性を持つ場合に「スーパーバグ」と呼ばれ、人類の健康にとって世界的な脅威となっている。薬剤耐性菌感染症は世界的に増加を続けており、米国では年間少なくとも200万人が罹患している。WHOやCDCは、薬剤耐性菌、特にカルバペネム系薬に耐性を示す緑膿菌、アシネトバクター・パウマニおよび腸内細菌科細菌に対する新たな抗菌薬の必要性について警鐘を鳴らしている。

これまでの結果によりcefiderocolは、これら3種の細菌を含むグラム陰性菌に対する有効な治療薬となる可能性が強く示唆されている。