2017年10月17日
帝人、粉塵を抑える「ナノ・バグフィルター」開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

帝人フロンティアは16日、ポリエステル ナノファイバー「ナノフロント」を使用することで粉塵・粉体の捕集効果に優れ、省エネや長寿命化が期待できる「ナノフロント・バグフィルター」を開発したと発表した。

工場などで粉塵排出量を抑えるためにはバグフィルターのろ過面を細目化する必要があるが、その場合、目詰まりが発生したり、通気量が減少するなどの問題があった。

帝人フロンティアが開発したバグフィルターは、直径700nmのポリエステル ナノファイバー「ナノフロント」を使用することで(1)粉塵・粉体の高い捕集効率(2)すぐれた省エネルギー効果、を同時に実現した。従来のフッ素系樹脂膜製バグフィルターと比べて、微細な粉塵を半分程度に低減できる。通気量も約50%向上させることができる。今後、国内外のセメント、鉄鋼メーカー向けを中心に販売展開する。2020年度10億円の売上をめざす。