2017年10月17日
真空成形できる「ウッドプラスチック」開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:なし
シート成形品(無着色)

ポリプロなどの汎用樹脂に、間伐材の木粉を混ぜた「ウッドプラスチック複合材」を真空成形できる新しいペレット材を技術開発会社のアイ・コンポロジー(本社:東京都品川区、三宅仁社長)が開発した。

ウッドプラスチック複合材は、ウッドデッキなどの建材として使用した場合など「腐らない木質建築材」として人気が高いが、溶融粘度が大きく木粉が高温で分解するため成形は押出成形に限られていた。

これに対してアイ・コンポロジー社は昨年、溶融粘度を制御し、PPをベースに間伐材木粉を最大51%含有した射出成形機で成形可能なペレットを開発した。最近はさらに木粉30%品で真空成形による三次元化にも成功した。「用途開発はこれからですが、薄い型もの、たとえばコップとか弁当箱のようなものは簡単です。CO2は大幅削減できるし国産間伐材の有効利用にもつながる。環境にやさしいバイオ製品です」と三宅社長は今後の市場拡大に期待している。

10月24日~28日、幕張メッセで開催される「IPF JAPAN 2017(国際プラスチックフェア)」にサンプル展示する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1508227194.docx