2017年10月30日
アステラス製薬、マラリア薬探索でMMVと共同研究
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:アステラス製薬

アステラス製薬は30日、マラリア治療薬で最先端の研究開発を行うMedicines for Malaria Venture(MMV)と、新規マラリア治療薬探索で共同研究契約を締結したと発表した。新たに開始する研究プログラムに、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)とMMVから資金提供を受ける。

契約により、アステラス製薬は独自に保有する約数万の化合物ライブラリーをMMVに提供する。MMVはオーストラリア・ブリスベンのGriffiths 大学のVicky Avery教授と協働で、新規マラリア治療薬の研究・開発候補化合物の創製に向けた化合物のスクリーニングを行う。

マラリアは、マラリア原虫を保有するメスのハマダラ蚊に刺されることで感染する。2015年には全世界で2億人以上が罹患し、42万人以上が死亡している。


<用語の解説>

■MMVとは :MMV(Medicines for Malaria Venture)は、本部をスイス・ジュネーブに置く非営利官民パートナーシップ。新しいマラリア薬を発見・開発し、安価な価格で提供することによってマラリアの危機から救うことをミッションとしている。抗マラリア薬開発では世界最大規模のポートフォリオを有する。