2017年11月02日
東レ、炭素繊維の新品種開発、メキシコに工場
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レは2日、コストと性能のバランスに優れたレギュラートウ炭素繊維の新品種を開発したため、メキシコに量産化に向けた新工場を建設すると発表した。米国子会社 Zoltec Companies(ゾルティック、本社:ミズーリ州セントルイス)のメキシコ工場内に建設する。2018年末生産開始予定。

炭素繊維は航空・宇宙用途を中心とした超高性能炭素繊維から、自動車向けの高強度炭素繊維まで物性、用途ともに幅広いが、今回開発した新品種「Z600」は、現在 Zoltecで生産しているラージトウと、圧力容器用として実績のあるレギュラートウの中間の物性を持つ。今後は自動車構造部材を中心に産業用途に向けて展開する。新たな市場を開拓していく方針だ。