2017年11月08日
理研、塩害に強い植物の脱アセチル化酵素発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所環境資源科学研究センター植物ゲノム発現研究チームの関原明チームリーダーらは7日、植物の耐塩性に関わるヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)を発見したと発表した理研、塩害に強い植物の脱アセチル化酵素発見。

モデル植物であるシロイヌナズナを材料に、遺伝子ファミリーを形成するHDACの中から、実際にどのHDACの活性阻害(機能抑制)が植物の耐塩性につながっているのかを調べた。

塩害は世界各地で発生しており、農作物の収量低下や砂漠化を招く原因ともなっている。このため塩ストレスに強い植物の開発が求められている。今後、研究がさらに進み、塩害地域でHDAC阻害剤を散布することで農作物の収量増加や塩害による砂漠化の防止が期待できる。

同研究の成果は、米国の科学雑誌「Plant Physiology」オンライン版(10月1日付)に掲載された。