2017年11月13日
三井化学、旭化成のスチレン系架橋型エラストマー事業買収
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は13日、旭化成のスチレン系架橋型熱可塑性エラストマー(TPS)「サンヴィーオ」(商品名)事業を12月1日付で買収することになったと発表した。買収金額や設備能力など非開示。

熱可塑性エラストマーとは、熱を加えると軟化して流動状となり、冷却するとゴム状に戻るエラストマーのこと。オレフィン系、スチレン系、塩ビ系、ウレタン系など多くの種類がある。三井化学は熱可塑性エラストマーを「ミラストマー」事業として展開しており、架橋型(TPV)・非架橋型(TPO)両タイプの製品を自動車内装材やエアバッグカ・バー用など自動車部品分野を中心に市場拡大してきた。今回、TPSを製品ラインアップに加えることで、さらなる充実を図る。

旭化成は「サンヴィーオ」の生産拠点を日本と中国に有しているが、自社工場は持たず生産は外部委託してきた。三井化学は旭化成からそのまま事業を引き継ぐとみられる。商標などは未定。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1510549541.pdf