2017年11月20日

富士フィルム、画期的な皮膚感作性試験代替法 開発

【カテゴリー】：ファインケミカル 【関連企業・団体】：富士フイルム

富士フィルムは20日、約1/100の化学物質の使用量でも高精度に皮膚感作性を評価できる、画期的な皮膚感作性試験代替法「Aminoacied Derivative Reactivity Assay（ADRA）」を開発したと発表した。 現在、皮膚感作性の評価にはタンパク質が使用されているが、「ADRA」ではペプチドを用いる。ペプチドと化学物質を混ぜ紫外線を照射する。高感度検出が可能なナフタレン環を有する新規アミノ酸誘導体を反応試薬に用いることで、化学物質の使用量を大幅に低減し、従来法の約１/100でも皮膚感作性試験ができる。反応液中にも化学物質が析出することなく皮膚感作性を高精度に評価することができる。今後さらに開発し、受託サービスとして展開していく方針だ。11月23日～25日、東京・大田区の大田産業プラザで開催される「第30回 日本動物実験代替法学会」で詳細発表する。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1511153455.pdf