2017年11月21日
凸版印刷、空気触媒を活用した機能性シートを開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:凸版印刷

凸版印刷は空気触媒を活用し、細菌や悪臭を予防する新しい機能性シートを開発したと発表した。22日から繊維資材や建装材向けに販売開始する。

空気触媒とは、空気中の酸素や水分と反応して有害物質を分解し、抗菌や消臭などの効果を発揮する液剤。同社はこれまでのコーティング技術を生かし、不織布に空気触媒を均一に塗布することに成功した。高い抗菌性・防臭性・防カビ性を有する。第三者試験機関で実験したところアンモニアガス消臭力が2時間で997%以上、黄色ブドウ球菌18時間で99%以上と、高い効果が計測された。一時的に周期に対応する一般的な抗菌剤や消臭剤と異なり、持続性に優れる特徴を持つ。空気中に浮遊している埃やチリととともにカビや細菌を捉え、増殖を抑制することができる。
同社は今後、同製品を「ディオマジック」などに続く臭気対策製品の第三弾に位置づけ2020年度に関連受注を含めて約5億円の売上をめざす。