2017年12月04日
東洋紡・敦賀、セラコン用離型フィルム増設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋紡

東洋紡は4日、敦賀事業所に30億円を投じてセラミックコンデンサー(セラコン)用離型フィルム製造設備を増設すると発表した。IoTやAIの進展によるデータ通信量の増加で成長続くセラコン市場に対応する。2019年7月から製造開始の予定。

セラコンの世界市場は、現在の約7000億円から年率10%の成長が見込まれ、2020年には1兆円に達すると予測されている。その世界市場の50%以上のシェアは日本企業が有している。中でも超小型(0.6ミリ×0.3ミリ以下)セラコンは、ハイエンド品と位置づけられ、大半は日本メーカー品だ。

東洋紡は、ハイエンド品の製造工程で使用される離型フィルムを原反フィルムから離型加工まで一貫製造する唯一のメーカーで、平滑性に優れたフィルム製造に独自技術を有する。今後の需要増大に対応するため今回、加工設備の増設を決めた。2021年度までに売上高を倍増する計画だ。