2017年12月11日
三井化学、アルキルフォームが消防庁「優秀賞」
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三井化学

三井化学は11日、米アルベマール社と折半出資の日本アルキルアルミ(本社:東京都千代田区、高橋靖寛社長)が開発した、世界初のアルキルアルミ類用火災抑制剤「アルキルフォーム」が、消防庁から2017年度消防防災科学技術賞「優秀賞」を受賞したと発表した。

アルキルアルミは、アルミニウムにアルミ基が結合した化合物の略称。チーグラー・ナッタ触媒など、ポリオレフィンやゴムの重合触媒などに使用される。空気中で自然発火し、水と触れると爆発的に燃え上がるため火災時の消火活動が難しく、わが国消防法上「危険物第3類」に分類されている。

「アルキルフォーム」は、タンパク質と水を主成分とした液体。吹き付けた際に泡状となり、アルキルアルミ類を覆い空気を遮断することで燃焼を抑える。同時にアルキルアルミ類を不燃物に分解する性能を持つ。消炎・冷却・分解の各機能を持った世界初のアルキルアルミ用消火剤となる。今回、消火剤で国内最大手のヤマトプロテック社(本社:東京都港区、乾雅俊社長)と同製品を共同開発した。消防庁「優秀賞」も共同受賞した。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1512969957.pdf