2017年12月14日
旭硝子「フッ素樹脂で炭素繊維強化プラ」改良成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭硝子

旭硝子は14日、フッ素樹脂を用いた「熱可塑性炭素繊維強化プラスチック(CFRTP)」の改良技術を新たに開発したと発表した。従来のCFRTPに同社のフッ素樹脂を用いて技術改良した。耐衝撃性が大幅向上し、高温成形時の製品不良が減少、歩留まりを向上させることが可能となった。今後、さらに車体の軽量化が求められる自動車・航空機・スポーツ用品など、幅広い用途に展開が期待できる。

熱可塑性樹脂のポリアミド6をフッ素樹脂で改良することで、従来のCFRTPと比較し耐衝撃性が30%向上した。さらにポリアミド6の熱分解の原因となる吸水率を30%低減させることにも成功した。同社は今後、各輸送機器メーカー向けに本格展開していく方針だ。