2017年12月21日
東大など、プラスチックに数層の分子配向膜形成に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:科学技術振興機構

科学技術振興機構(JST)は、東京大学の染谷隆夫教授、東京工業大学の福島孝典教授、大阪大学の関谷毅教授らのグループが、プラスチック基板上に自己組織化単分子膜のような数層の分子配向膜を形成する手法を開発し、有機集積回路への応用に成功したと発表した。
二次元に配向する3枚羽プロペラ状の分子であるトリプチセンを用いることで、プラスチック基板上の数層の分子配向膜を形成することに成功した。この技術を有機集積回路に用いると、デバイスの電気特性が向上した。
今後、トリプチセンの分子設計を行うことで、新規分子デバイスの創出など多様な応用展開が期待される。

同研究成果は12月18日(英国時間)に「Nature Nanotechnology」誌オンライン版で公開された。